第30回 あいち国際女性映画祭 特別招待作品

済州島四・三事件ハラン

4.3四・三劇場公開

キム・ヒャンギ(『神と共に』2部作、『無垢なる証人』、『雪道』)
キム・ミンチェ、ソ・ヨンジュ、キム・ウォンジュン

脚本・監督:ハ・ミョンミ プロデューサー:ヤン・ヨンヒ
撮影:オム・ヘジョン
音楽:キム・ジヘ 音響:ムン・チョルウ
編集:イ・ヨンジョン 照明:シン・テソプ 美術:キム・ジンチョル
2025年/韓国/韓国語/カラー/119分/シネスコ/5.1ch/原題:한란 ©Whenever Studio
配給:シネマスコーレ、MYSTERY PICTURES

また一枚、は歴史の闇が剥がされる

韓国現代史において光州事件と共に隠蔽されてきた「済州四・三」母と娘の命がけの逃避行が始まる韓国現代史において光州事件と共に隠蔽されてきた「済州四・三」母と娘の命がけの逃避行が始まる

2026.4.3(金)よりポレポレ東中野
ほか全国順次公開 !

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TRAILER予告編

混沌とした現代に語られるべき“真実”の物語

混沌とした現代に
語られるべき
“真実”の物語

STORYストーリー

理不尽な暴力に追い詰められ
極限の中を生き抜く母と娘

1948年4月3日、外国勢力による干渉に反発した済州島の一部島民が武装蜂起したことに端を発した「済州島四・三事件」。同年10月から政府が海岸線から5キロ以上離れた地域を「敵性区域」とみなし、“出入りする者は無条件に射殺する”という布告文を発令。村民たちは難を逃れるため、漢拏山(ハルラサン)を目指す。一時的に村を出ることになったアジンは、村に残した6歳の娘ヘセンのことが心配でたまらない。その頃、村では韓国軍が老人たちを容赦なく射殺していた。生き残ったヘセンは、母を捜してひとり山へと向かう。奇跡的に再会した母と娘は、生き延びるため命がけの逃避行を始める――

INTRODUCTIONイントロダクション

政府が繰り広げた
30,000人にも及ぶ無差別虐殺
権力によって翻弄される
名もなき人々の姿を鮮烈に描く

2007年にユネスコの世界自然遺産に登録され、リゾート地としても人気の高い韓国・済州島。だが、かつて凄惨な事件があったことはあまり知られていない。長らく闇に葬られてきた「済州島四・三事件」をテーマに本作を監督したのは、商業映画の脚本家としてキャリアを積んだハ・ミョンミ。移住した済州島で、名もなき女性の犠牲者たちの姿を描きたいと企画し、史実を基に母と娘の物語を完成させた。冬に漢拏山で咲く蘭〈ハラン〉のように強い人間の意志と生命力を作品名に込め、全編を済州島で撮影した。主人公アジンを演じるのは、天才子役としてデビューし、演技派女優へと成長したキム・ヒャンギ。大ヒット映画『神と共に』2部作では第39回青龍映画賞の助演女優賞、そして『無垢なる証人』では第39回韓国映画評論家協会賞の最優秀女優賞を受賞するなど、その演技力が高く評価されている。いつの時代も罪のない“弱き者”たちが、国家権力によって翻弄される姿を描き出す。

「済州島四・三事件」とは

「済州島四・三事件」とは

1945年の日本敗戦に伴い、朝鮮半島ではアメリカ軍とソ連軍が進駐して占領統治が行われていた。1948年、アメリカ軍が南朝鮮での単独選挙を決定すると、南北統一を願う左派の済州島民が反発し、4月3日に武装蜂起。国防警備隊や警察、極右集団により長期間にわたり島民が弾圧され、1954年9月までに30,000人近くが犠牲になったとされる。政府の反共路線の中で長らく真相が伏せられていたが、2000年、真相究明と犠牲者の名誉回復がなされることとなった。

  • STORY ストーリー

STAFFスタッフ

  • 脚本・監督 : ハ・ミョンミ

    脚本・監督 : ハ・ミョンミ

    ⻑らく商業映画の脚本家としてキャリアを積み、2023年『彼女の趣味』で⻑編デビュー。第27回プチョン国際ファンタスティック映画祭では韓国ファンタスティック俳優賞と農協配給賞を受賞。また、サンパウロ国際映画祭で新人監督賞にノミネートされたほか、釜山国際映画祭でも上映され話題となった。2013年に済州島に移住。『済州島四・三事件ハラン』は⻑編2作目の作品となる。

STATEMENT

私は、済州島四・三事件を、遠い過去の歴史として捉えたくはありませんでした。
出来事自体は1948年に起こりましたが、この暴力は決して完全に終わったわけではなく、人々の生き方や記憶、そして沈黙のあり方を今もなお形づくっていると考えています。
何が起きたのかを説明するよりも、一般市民、特に女性や子どもがあの時代を耐え抜くことがどのような感覚だったのかということに寄り添いたいと思いました。

韓国では、若い世代が済州島四・三事件をどこか遠く抽象的で、教科書の中に閉じ込められた出来事として受け取ることが少なくありません。『ハラン』は、その距離感を崩したいと思って作りました。暗闇の中を歩くこと、身を潜めること、名前を呼ばれるのを待つこと―
そうした身体的な体験に焦点を当てることで、歴史を「受け継がれる象徴」ではなく、「今ここにあるもの」として感じてもらいたかったのです。

この映画では、何かを主張したり結論を下すことはしていません。
ただ、耳を澄ませています。

国家暴力がどんな風に人々の生活に踏み込んでいったのか。沈黙こそが生き延びるための術であったこと。そして終わったとされる出来事の後、風景の中にどのように記憶が刻み込まれ続けるのか。それらを静かに見つめています。
『ハラン』は、壊れやすく、記録されることのなかった体験を、再び消し去られないよう、抱きとめようとする試みです。

CASTキャスト

  • 出演 : キム・ヒャンギ

    出演 : キム・ヒャンギ

    2000年8月9日生まれ。2003年に3歳で広告モデルとして活動を開始し、2006年、映画『マウミ』で本格的に演技を始める。『優しい嘘』(2014年)で第50回百想芸術大賞の女性新人演技賞を受賞。2018年には大ヒット映画シリーズ『神と共に』に出演し、第39回⻘龍映画賞の助演女優賞を受賞した。また、2019年の映画『無垢なる証人』では自閉症の少女の役を演じ、第39回韓国映画評論家協会賞の最優秀女優賞を受賞するなど、演技力が高く評価されている旬の女優のひとりである。

THEATER劇場情報

2026.4.3(金)よりポレポレ東中野
ほか全国順次公開 !

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